第83回コレクション・テーマ展
華宵世界の【シンボル/Symbol】展
ー 動物・植物・色・模様etc. 描かれたモノの意味を探る ー

人類は古来より形あるものに、何かの意味を付加して、森羅万象を思索・理解してきました。ある物や事を別の物や事によって言い表すことを象徴(シンボル)と言います。たとえば花嫁が着る白無垢は純潔を表し、骸骨は死を意味します。この場合、白無垢や骸骨が象徴(シンボル)であり、純潔や死という意味内容をもっているとされます。
たとえば西洋絵画では様々な象徴や約束事が描かれており、それを知ることで、より深く絵画に描かれた内容を理解することができます。特にキリスト教絵画や神話画においてはシンボルが多く使われ、人々に教義をわかりやすく伝える一助となってきました。聖母マリアが処女懐妊を受け入れる「受胎告知」の場面では、マリアの処女性のシンボルとして白い百合が描かれます。マリアが着る赤いドレスはイエスの受難を意味し、青いガウン(マント)は天空の色として崇高さを表しています。


今回の展覧会では【シンボル/Symbol】をテーマに、華宵作品を見ていきます。華宵が描いたのは前述の西洋絵画のような宗教画や神話画ではありませんが、たとえば花には(花言葉に代表されるように)様々な意味が付加されており、そこから画家が作品に込めた意味や感覚を想像することができます。
植物、動物、季節、天候、色、形、模様など、華宵が描いた様々な事物の意味を探ることで、華宵作品の新しい見方に出会えるかもしれません。
華宵作品のシンボル世界をお楽しみください。


高畠華宵が描いた作品を、シンボルごとに展示し、
それぞれのシンボルの意味を読み解いていきます。
(例)
薔薇・百合・鈴蘭・紫陽花・桜・梅・椿・柳・馬・犬・猫・燕・蝶々・雨・風・雪・海・人魚・月・星・帽子・椅子・机・靴・傘・本・手袋・窓・眼・鼻・口・指・髪・指輪・赤・青・黄色・緑・紫・白・橙・黒・
など

(展覧会概要)
〈展覧会名〉 華宵世界の【シンボル/Symbol】展
―動物・植物・色・模様etc.
描かれたモノの意味を探る―
〈会 期〉 2025年3月20日(祝・木)
〜6月22日(日)
〈会 場〉 高畠華宵大正ロマン館
〈開館日〉 毎週土・日・祝日
〈開館時間〉 11:00〜17:00(入館締切は16:30)
〈入館料〉 500円(一般)
400円(中高大学生/65歳以上/
障害者手帳をお持ちの方)